お疲れ様です。本日も業務が終わりました。今回の話題は「利益相反」についてお話ししたいと思います。
ケースワーカーとして実際に働いている方や、現在社会福祉士や精神保健福祉士の演習や実習をしている時に必ず直面するのか「利益相反」だと思います。よく「ジレンマ」と誤解されますが、ジレンマと利益相反は違う意味です。
意味については、辞書を見てもらえればわかると思いますが…わたしのなかではこう識別しています。
→家族内の意見と本人の希望(意向)が明らかにそぐわない。本人の福利を意図的に搾取している。
ジレンマ
→どちらの意見も正しいが、いずれにも取って代われない致命的な点があって選べない状態
…と識別しています。わたしが扱う患者は主に認知症+精神症状を伴う方が多いので、基本的に意思疎通が困難な場合が多いです。従って、本人の意向がうまく聞き出せないまま結局家族の意見を優先してしまうケースも少なくありません。しかし、家族の意見が明らかに本人にとって利益相反につながる場合は、うまく避けないといけません。
単に批判や反論をするだけだと、家族からは「せっかくのケースワーカーなのに、なぜ否定するのだ」と、我々に対し不信感を持ってしまう危険性があります。したがって、ケースワーカーはお互いの関係性を維持しながら、患者様の福利を尊重した支援を行う必要があります。
以上のようなケースに対して、どのような方向性で支援を進めていけば良いかが、今の私の課題です。自分で道筋を作り、その道筋でどのような話し方や話題の切り出し方でいくと納得してもらえるか。言葉の選び方が必要かを、先輩ワーカーのSVをまとめながら、学んでいけたらなと思います。