だいはるの同棲生活奮闘記録

2022年7月よりパートナーと同棲生活を始めただいはる。ナマヌル実家生活上がりのヘタレ一般男性が、自立していく上で学んだことを綴ります。

8/12 ヤングケアラーってご存知ですか?

こんにちは!猛暑が続きますね。
今日は少しまじめな話を…興味ないかもしれませんけど、暫しお付き合いをお願いします🤲🤲

皆様は「ヤングケアラー」という言葉、ご存知ですか?福祉系のお仕事をされてる方は聞いたことがあるかもしれませんし、私のような相談支援専門職の人は、今まで把握されている方もいるかもしれませんね。
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意味に関しては簡単に言うと
「若い看護者」
→つまり、子供が高齢者を介護することを指しています。
本来であれば、要介護者の息子や配偶者が、本人の介護を行う又は、外部介護サービスにお願いするのが通例だと思います。しかし、なんらかの事情で在宅介護の介護力が低下しており、日常的なお世話を本人の孫といった未成年者に任せてしまう或いは、頼らざるを得ない状態になりつつある状態を指していますね。
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写真の記事は2020年8月11日の毎日新聞を載せたものですけれど、要介護者のサービス利用にあたる計画を行う人のことをケアマネージャー(通称:ケアマネ)といいます。そのケアマネージャーが担当した全てのケースの中のうち、16.5%がこのヤングケアラーのケースを持ったことがあると話しています。
…まぁぶっちゃけ、ケアマネージャーが今までにもったケースってどれだけキャリアの短い方でも、最低3年以上は相談支援業務についているわけですから、相当な数になると思います。絶対値に対するケースの数は少ないと思います。ただ問題はそこではなく…。
本来子供は学校に行き、学業に専念した上で自分の将来を考えていくキャリアを積む段階にある世代です。
言い方悪くなりますが…。素晴らしい可能性を秘めた次の世代の担い手に、年寄りの世話をせざるを得ない環境にしてしまうと、彼らの学業に支障を来たし、無限の可能性を奪うことになります。
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そのようなことは、これからの世の中を支えてもらわないといけない我々現役世代にとっては、絶望感しかありません。我々より上の世代の方も、そのようなことになるのは、望んでいないと思います。
思いは皆
おなじなのです。

今の時代では…
核家族
晩婚化・未婚化
少子高齢化社会
ソーシャルディスタンス
仕事のリモート化

…といった、我々の生活様式が、昭和→平成→令和と時代を変えるにつれて大きく変化しつつあります。また、令和の時代にはいってから我々の生活は…直接的なコミュニケーションを必要としない社会になりつつあります。これは即ち、家族内でのネットワークの希薄化を指します。すなわち、同居しているならともかく、別居している家族が関わる機会が大きく減ることを表しています。高齢者は日々の老化に伴って今まで出来たことが出来なくなり、基礎疾患の憎悪や認知症の発症等、健康面での問題が出てしまいます。
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しかし、コミュニケーションを取る機械が減りつつある世の中では、なかなか本人の変化に、現役世代が早期に気付くことができません。先ほどお話しした社会生活の変化もあるので、今は在宅で介護することが難しい状態であることが事実です。
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そうなると、気づいた頃にはもう要介護性が高く、在宅介護が困難な状態で家族の介護がスタートし、そう言う時に限って、介護サービスや必要な環境整備を考慮しておらず、サービスが使えるようになるまで、家族全員で面倒を見なければならない状態が発生してしまいます。そうなるとどうなるか、皆様でもお察しがつきますよね?
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介護疲れ,ヤングケアラー
と言うのが問題になってくるわけです。
子供は大人の指示に従うのが基本。反論なんてできるはずもないんです。(だって何が正しいか、分からないから)自分でも、出来ればしたくないことを自分の子供に強要したいですか?したくないですよね?

介護サービスは使いたくても、実際に使えるようになるまでには2〜3ヶ月かかります。なので、もし自分の親や祖父母が一人暮らしになったりとか、夫婦暮らしになった時には

①定期的な連絡をしておく
②遠方になるようであれば、要介護状態になる前に、早めに相談支援機関(地域包括支援センター、市役所の高齢課など)へ相談する。
③本人が急変したときは、誰がどのように対応するかきちんと家族内で決めておくこと。
④家族で全ての介護をすることは、基本的に考えないこと。あくまでもできる範囲内ですること。

といった対応が大切になります。
あらかじめという意識をすることで、家族の負担はかなり減ります。是非、意識してみてはいかがでしょうか?我々の未来を築いてくれる若者世代が、過ごしやすい世の中になることを、私も祈っています。